オープンアクセスの認識と理解を広げるために
Open Access Week

Open Access “Friday & Night” 2009 オープニングのスライド、及びJohn WillinskyとJohn Wilbanksからのビデオレターを公開

Open Access Week 2009 セミナー「Open Access “Friday & Night” 2009」のオープニングで使用されたスライドを公開致します。また、スライド内にあるJohn WillinskyとJohn Wilbanksからのビデオレターとメッセージの翻訳も掲載致します。
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  • Keita Bando(My Open Archive)

  • John Willinsky(Stanford University)

スタンフォード大学の教授であるJohn Willinskyから、Open Access Week 2009 Seminar (Open Access “Friday & Night” 2009)の参加者に向けたビデオレターです。

オープンアクセスのお話をする機会を得て嬉しく思います。私が率いているPublic KnowledgeProjectがオープンアクセス運動に取り組み始めて、約10年になります。オープンアクセスにより、世界中の研究者や多くの人がより自由に研究内容を知り、それを活用し、発展させることができると、考えています。
またオープンアクセス運動は、もっと大きなもの、いわば「知識の開放」という意味で、科学の歴史を形成する「何か」の始まりであると考えています。また、この運動は、21世紀における、ないしは、デジタルテクノロジーにおける、飛躍的な一歩と考えることもできます。
オープンアクセスにより、多くの研究を志す者が自由にオンラインで研究内容を知ることができるようになり、それにより他の発展にも寄与するのです。その中のほんのいくつかの事例を紹介しましょう。
まず、”open data movement”(データの公開化の流れ)を紹介しましょう。”Genome project”が最も重要な例です。”Sloan Digital Sky Survey”もまた偉大なサーベイプロジェクトです。
文学作品をシェア(共有)するのと同じように、データを共有することは非常に重要なことだと、人々は見ています。事実、科学の発展にとっては、他の人のデータを直接つかえること、そのデータをシェアするということは、科学の質の向上にとって重要なだけでなく、平等の観点からも重要なものだと思います。世界中の科学者や研究者がアクセスを持ち、研究に参加できるようにすること、つまりは、データを提供するとともに、より重要なことには、完全なデータ・セットや研究ツールにアクセスできるようにすることで、自分の研究をできるようにすることが重要でしょう。
次に、オープンソースソフトウェアを見てみましょう。Public KnowledgeProjectの活動の中で、オープンソースソフトウェアを使って、オープンジャーナルシステム(OpenJournalSystems)やオープン会議システム(OpenConferenceSystems)を開発しています。共有のリソースとしてオープンソースソフトウェアを活用し、ジャーナルや会議といった側面で知識の共有を促しているのです。
最後に、open educational resourcesを紹介しましょう。Open Accessにとっては特に将来の期待されるものです。たとえばMIT OpenCourseWareについて考えてみます。先生が教材をオンラインに公開しています。研究でも学業でも、教室の中の教育でも、システムを作る場合でも、人々が教育目的でつくる素材は共有物となるべきものなのです。学習については、知的財産権を別個に扱う方法があります。通常は、(知的財産というと)商業的なものを思い浮かべるのですが、学習については知的財産においてはっきり他と区別された集合体であり、教材というのは人類全体の利益に供するものだから、広く共有されるべきものだ、と考えるべきなのです。
ありがとうございました。

  • John Wilbanks(Science Commons)

Science CommonsのExecutive DirectorであるJohn Wilbanksから、Open Access Week 2009 Seminar (Open Access “Friday & Night” 2009)の参加者に向けたビデオレターです。

こんにちは。私はJohn Wilbanks、Creative Commons/Science CommonsのVice Presidentです。ここ日本で、Open Access Weekの一環であるOpen Access Fridayにお集まりになられた皆さんを歓迎いたします。
Science Commonsは、学術情報・科学情報に関するオープンアクセス運動の重要なサポーターです。我々はOpen Access Week期間中に日本で皆さんが集まり、日本のオープンアクセスの動きが、世界のオープンアクセスの流れの中でどのように位置づけられるかについて議論することを聞き、とても嬉しく思っています。
Science CommonsとCreative Commonsは、オープン・アクセスに関して約7年間、活動を行っています。ジャーナル単位でのオープン・アクセスをはじめ、non-open accessジャーナルに発表された個々の論文のオープン・アクセスにも取り組んでいます。つまり我々は、いわゆるグリーンロードとゴールド・ロード両方のオープン・アクセスをサポートしています。
Open Access WeekとOpen Access Fridayをきっかけに、皆さんが、オープンアクセスの論文において公開されている研究内容の検証・再現・再生のために必要な「情報」のオープン・アクセスについても考えてくださることを期待します。
ある研究について、他の研究者が再現性を確かめたり、その内容をもとにさらなる研究を行うためには、データや研究ツール、ソフトウェアについてアクセスできるようにすることが大切です。
私たちはMy Open Archiveとともに、Open Access Fridayが開かれることをとても喜ばしく思っています。またこのビデオを通じて、私達が、今日、このイベントのに参加できて嬉しいです。ありがとうございます。

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