第5回SPARC Japanセミナー2009 (Open Access Week)「オープンアクセスのビジネスモデルと研究者の実際」のビデオとスライド公開
2009年10月20日に国立情報学研究所で開催された「第5回SPARC Japanセミナー2009 (Open Access Week)「オープンアクセスのビジネスモデルと研究者の実際」」のビデオとスライドが公開されています。
Japanese version is here.
English version is here.
Original Content BY: National Institute of Informatics (NII)
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alike 2.1 Japan License.
- 開会 概要・経緯説明/林 和弘(日本化学会学術情報部課長・SPARC Japan運営委員)
- Open access publishing at BioMed Central/Charlotte Hubbard (Journal Development Manager, BioMed Central)
- 研究者から見たオープンアクセス/栃内 新 (Shin TOCHINAI)(北海道大学大学院理学研究院自然史科学部門多様性生物学分野准教授)
研究者にとって論文は研究の区切りであり、研究成果を公表するもっとも重要な手段のひとつである。ただし、研究成果に興味を持ち、それを深く理解できるのは自分とごく近いほんの一握りの研究者集団ということもあり、従来は研究論文というものが研究分野の近接する研究者に向けてだけ書かれたものだったため、研究論文というものは研究者仲間だけがアクセスできる閉鎖的な学術雑誌に発表されてきた。一方、科学が発展し研究分野がどんどんクロスオーバーしてくるとともに研究論文が他分野の研究者に読まれることも増え、また科学が生活に深く関わってくるようになるとともに研究者以外の人が原著論文にアクセスすることも増えてきている。しかし、旧来のシステムでは研究論文にアクセスしようとすると大きな壁が立ちふさがっていた。そもそも発表される学術論文のほとんどは公的資金によってまかなわれた研究成果であるにもかかわらず、このアクセスの困難性に疑問が生じるのは当然である。研究者といえども自分の論文が読まれることを喜ばないものはないが、彼らは自分の研究費を削ってまで自分の論文が読まれやすくなることに努力する人種でもない。もちろん納税者もすでに支払っている研究費に上乗せして読むための費用を負担したくはない。オープンアクセスというしくみが、読者と研究者をともに満足させるものになりうるのかどうか、研究者の視点から考えてみたい。
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